障がい者のグループホームを計画する際の注意点
1,障がい者の区分、肢体不自由なのか知的障がいなのかで施設の計画は変わってきます
2,居室の面積や廊下の幅員、便所の使用方法で計画がかわります、法的な基準はもちろん守らないといけませんが、実際にどのような使い勝手をするのかを考えないと失敗してしまいます
3,補助金などの活用が出来るのかの検討、東京都の補助金などでは申請者によって補助率が変わってきますので、注意が必要です
建築士の資格には、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があります、木造と二級は、各都道府県知事の管轄となり、資格の発行者は、県知事になります。一級建築士は、国交省の大臣の認定資格になります。
一級建築士は、法的には、どんな建物でも設計できます。
しかし、普段の業務が木造戸建ての設計者が、六本木ヒルズのような超高層の建物を設計できると思いますか?法的には出来ます。
しかし、実際には難しいでしょうね。
その建築士の育ってきた環境や実績で培ってきた分野で特異な設計の方向性が決まりますね。
私は、医療施設、福祉施設を中心に実績を積んできましたので、計画する際には、建物の基準面積や必要最小寸法などが入っています、様々な気を付けないといけないことに注意して進めます。
計画が進まなくなることや最悪の場合では、計画が中止となってしまうことがあるからです。
一番の建築士の役割は、やはり施主と施工業者の間に入り、理想とする建築を現実のものとすることを目的としています。
施主の意向を施工業者に伝えることと考えています。
そのために、設計前の打合せを密に行い、細部まで設計図書に落とし込むことで、施工業者のミスや言い逃れを見逃さないことが重要です。
生活方法、趣味やこだわりを聞き取り、施主も気が付いていなかったことを助言し、何が一番いい方法かを検討し、提案し、打合わせる、それを繰り返して図面化していきます。
抽象的な要望などの内容を、具現化して、形にしていく必要があります。
けっして自分の趣味を押し付けてはいけません。しかし、こだわりは必要と考えています。過去の経験上必要なこと、こうすればいいと思うことを話し合い、意見を言い合う、そういうことの繰り返しで信頼関係が出来上がっていきます。
使いやすい、かっこいい、省エネ、いろいろな方向性を考えていくことは必要ですね。