l ビル内の診療所の開設の場合は、新築と違いビルのオーナーによる手続きや工事のルールがありますので注意が必要になります
l 工事には俗に言われるA工事、B工事、C工事の区分があります。これは業者(オーナー)や建物によって違うものがあります。
Ø A工事とは、オーナーの責任及びオーナーの負担で行う工事、主に躯体・建物全体に関する工事になります
Ø B工事とは、建物全体にかかる工事のうち、スプリンクラー工事・自動火災報知設備などが上げられて、借主負担であるが、オーナーの指定業者にオーナーが工事を発注する工事となる
(オーナー工事で費用だけ負担するということになります)
Ø C工事とは、いわゆるテナント工事、借主の責任で行う工事、テナントを出ていく場合には、このC工事の部分は撤去する必要があります。
◆ この区分も一例であって、全てに当てはまるわけではありません、物件ごとに確認が必要です。
◆ それによって、賃借人の負担も変わりますので、工事区分は明確にしたほうが良いでしょう。
同一の用途で使用する場合は、以下のことを確認しましょう。
Ø 居抜きでそのまま使用するのか?
Ø 現地の老朽化や故障、機器類の更新が必要なのか?
Ø どこまで、改修が必要になるのか、間仕切りなどを変更するのか?
Ø どうしたいか?どのように使うのか?何が必要なのか?
その為には、今あるもので足りるのか?
不足の場合は、改修して補えることが出来るのか?
Ø 理想と現実を見極めて、妥協できるのか? ← ここが重要で意外と難しい
Ø 同時に概算工事費を算出し検討する必要もあります。
Ø 家賃と工事費の返済が同時に来ますので、これは新築でも同じですが、収支シミュレーションし返済可能か検討するためには、なるべく正確な工事費が必要となります
Ø A,B,C工事の区分に分けるようになると思います。
l 設備的なもので特に注意しないといけないポイント
Ø 給水と排水の位置の確認、特に排水の位置には限定されます、排水のサイズと勾配の確保できるかの確認し、条件によるプランの検討が必要です。
Ø 電気の容量の確認が必要となります、医療機器の電気容量が足りるのかの検討が必要です。