① この段階で設計者がかかわることがおすすめと書きましたが、設計者の立場は、あくまでも公平でフラットな関係が適任だと考えています
設計者は、施主の考え、イメージ、要望などを取りまとめて、より良く、使いやすく、より良いデザインをトータル的に提案し、新しい気付きを見せてくれるものと考えています。ここで、気を付けないといけないのは、設計施工のように、同じ会社の設計部のように施工業者と近すぎることです、
施工会社の設計部や施工会社の外注先での設計事務所では施工者の意見が強く、施工しやすい、工事費が安いことが最優先になってしまいがちです。密接な関係がすべて悪いこととは言いませんが、なるべく施工業者とは対等で良好な関係、設計事務所を同じ土俵にいる関係が良いでしょう。
² 設計及び施工を同じ会社に依頼(設計施工)することを全面的に否定はしませんが、計画プランよりも工事予算は固定して考えているところが多いように感じます。工事費が下がれば利益が上がるので工事費を安くしたい。経費・利益を度外視して施工してくださいとは言いませんが、そこを優先してしまうと「あれは出来ない、これも出来ない」となると本当にやりたいこと、必要なことが見えなくなる恐れもある、と考えます。
(私個人の考えでもあります、もちろん、すべての業者に当てはまるものではありません、良心的な施工業者もたくさんいますので、誤解のないようにしてください)
② 候補地が見つかったら、設計事務所にラフなものでいいと思いますが、プランの検討を依頼します。この時にラフプランは無償か有償かを確認することをお勧めします。
物件が決まっていなくて、物件を決めるためのプランであれば候補物件が出るたびに費用が掛かってはいろいろな物件を検証できなくなります。しかし、無償で行ってもらうにしても5件も10件も検討してもらうのは難しいでしょう、1件ないし2~3件に絞ってから依頼し結果を見て設計監理を依頼することを明確にしましょう、設計者は良いものを作るということには時間を惜しまない人が多いと思っていますが、モチベーションが保てません
③ 時に備品の検討も進めるといいでしょう、ラフプランに備品が入るように設定します、そうすれば、後で、失敗が少なくなります。
あまり、ここで根を詰めると基本計画というよりも基本設計になってしまうので、基本計画では、大まかなスペース取りというイメージになります。